毎年のように各地で大きな被害をもたらす台風。2026年は早い時期から台風の発生が相次いでおり、「エルニーニョ現象」の影響で、勢力の強い台風への備えがいつも以上に大切になりそうです。この記事では、最新の気象情報をもとに、エルニーニョと台風の関係、今年の台風シーズンの見通し、そしてご自宅でできる災害対策をわかりやすくご紹介します。
エルニーニョ現象と台風の関係|今年は勢力の強い台風が増える?

そもそもエルニーニョ現象とは?
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の海面水温が平年より高い状態が続く現象のことです。気象庁は2026年6月、「2026年春からエルニーニョ現象が発生しているとみられ、少なくとも秋にかけて続く見込み」と発表しました。さらに台風シーズン後半の9月以降には、勢力を増して「スーパーエルニーニョ」へ発展する可能性も指摘されており、その影響が世界的に懸念されています。
エルニーニョが台風に与える影響
ふだんは貿易風によって暖かい海水が太平洋の西側(フィリピン付近)に溜まり、その海域で台風が多く発生します。ところがエルニーニョ現象が起きると、暖かい海水が東へ偏り、台風の発生場所が通常より南東にずれる傾向があります。
発生場所が南東にずれると、台風は日本へ近づくまでに暖かい海の上を進む距離が長くなります。そのぶん勢力を蓄えやすく、強いまま接近しやすくなると考えられています。一般的にはエルニーニョの年は台風の発生数自体が減る傾向も指摘されますが、今年は「台風の数」だけでなく「一つひとつの強さ」に注意が必要な年といえそうです。近年は地球温暖化によって海面水温そのものが高く、台風が発達しやすい状態が続いている点も見逃せません。
実際、前回のスーパーエルニーニョだった2015年は、台風が27個発生し、そのうち16個が非常に強い勢力にまで発達しました。台風21号では与那国島で歴代1位となる最大瞬間風速81.1メートルを観測。同年9月には関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、茨城県常総市などで甚大な被害が出ました。
ニュースの「大型」と「強い」は意味が違う
台風のニュースでよく聞く「大型」と「強い(猛烈な)」は、実は別の意味です。「大型」「超大型」は強い風が吹く範囲の広さを表す区分で、範囲が広いほど影響を受ける地域や雨風が続く時間が長くなります。一方「強い」「非常に強い」「猛烈な」は中心付近の最大風速を表す区分で、数字が大きいほど風の威力が増します。勢力の強い台風が予想される今年は、この両方に目を向けておくと、台風情報をより正しく受け取れます。
2026年の台風は具体的にどうなる?

2026年は、台風シーズンの入りから例年にない活発さを見せています。1月から6月まで毎月台風が発生しており、これは1951年の統計開始以降、1965年・2015年に次いで3回目という早いペースです(2015年もスーパーエルニーニョの年でした)。
すでに強い台風も発生しています。4月の台風4号は中心気圧905ヘクトパスカル・最大風速60メートルの「猛烈な」勢力に発達。6月3日には台風6号が和歌山県南部に上陸し、統計開始以来4番目に早い上陸となりました。さらに6月下旬には台風7号・8号の「ダブル台風」が相次いで日本へ接近。台風7号は最盛期に中心気圧925ヘクトパスカルの「非常に強い」勢力まで発達し、梅雨前線とも重なって、西日本から東日本の広い範囲で大雨への警戒が続いています。
ウェザーニューズの予想によると、2026年の台風発生数は平年(25個)を上回る28個前後、このうち日本へ接近する台風も平年より多い14個程度の見込みです。エルニーニョが強まる9月以降は台風の発生場所が南東へシフトし、日本の南から東日本の太平洋側を中心に接近しやすくなると予想されています。一般に秋に近づく台風は上陸時の勢力が強い傾向があり、今年は夏から秋にかけて、強い台風への備えが欠かせないシーズンになりそうです。
台風が来るとどんな被害が出るの?

勢力の強い台風が接近すると、住まいにはさまざまな被害が発生します。代表的なものを見ていきましょう。
屋根まわりの被害
強風で瓦がずれたり飛ばされたり、棟板金(屋根のてっぺんの金属部分)が浮いて剥がれることがあります。小さなずれでも、そこから雨水が入り込み、雨漏りや天井のシミにつながります。
外壁・雨どいの被害
外壁のひび割れや、シーリング(目地の防水材)の劣化した部分から雨水が浸入することがあります。また、落ち葉やゴミが詰まった雨どいは、大雨であふれて外壁を傷める原因になります。
飛来物・浸水による被害
強風で飛ばされた物が窓ガラスを割ったり、外壁にぶつかって傷をつけたりすることも。ご自宅の物が飛んで近隣に被害を与えるケースもあるほか、低い土地では浸水・冠水のリスクもあります。
今からできる災害対策 3つのポイント
被害を最小限にするには、台風が来る前の「事前の備え」が何より重要です。今からできる対策を3つご紹介します。

① 屋根・外壁の点検をしておく
普段は見えない屋根や高所の劣化は、ご自身ではなかなか気づけません。瓦のずれ、板金の浮き、外壁のひびなどを早めに直しておくことで、台風による被害を大きく減らせます。プロの目による点検がおすすめです。
② 雨どい・排水まわりの掃除と、飛びそうな物の固定
雨どいの詰まりを取り除き、雨水がスムーズに流れる状態にしておきましょう。あわせて、ベランダや庭の物干し竿・植木鉢・ゴミ箱など、飛ばされそうな物は室内へ片付けるか、しっかり固定しておくと安心です。
③ ハザードマップと防災グッズの確認
お住まいの地域のハザードマップで浸水や土砂災害の危険度を確認し、避難場所も把握しておきましょう。飲料水・食料・モバイルバッテリーなどの備蓄や、非常持ち出し袋の中身も、今のうちに見直しておくことをおすすめします。
災害対策のご相談はエースホームへ

「台風が来る前に屋根を見てほしい」「雨漏りが心配」——そんなときは、浜松市の屋根工事・外壁リフォーム専門店、有限会社エースホームにお任せください。地域の気候を知り尽くしたスタッフが、屋根・外壁の点検から補修・リフォームまで、大切な住まいを守るお手伝いをいたします。台風シーズンを迎える前の点検・ご相談は、ぜひお早めにお問い合わせください。

